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 私たちは明治・大正や平成の天皇の個人名をすぐには言えないのではないか。

   川本千栄「海外詠の可能性」(『塔』3月号)



 三井修『砂の詩学』(1992年)の海外詠の一首「西の風吹きて激しく雲流る遠くHirohitoは長病みいたり」をめぐって記された一文。これを読んで今の天皇陛下の名を思い出そうとしたが、思い出せなかった。況んや明治天皇、大正天皇の名をや。そもそも名で呼ぶ習慣がないし、日ごろその名を目にしたり耳にしたりすることもない。そして、そういう私も昭和天皇の名は覚えている。


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