最新の頁   »   短歌一般  »  文春文庫『新・百人一首:近現代短歌ベスト100』を読む(4)
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 こういう本は、「自分ならこの歌を選ぶ」とか「この歌人の一首がなんでこの歌なんだよ」とか、文句をつけながら読むのも一つの楽しみ方だ。

 私の一番の文句は、馬場さんに対して。本書は「百人」について、「一首」のほかに「さらに読みたい——秀歌二首」を紹介するのだが、馬場さんが選んだ加藤治郎の「さらに読みたい」に次の歌が入っているのだ。

もうゆりの花びんをもとにもどしてるあんな表情を見せたくせに
  (『サニー・サイド・アップ』1987年)



 そりゃまあ有名な歌ですよ。だけど、加藤さんの歌って、ほかにいくらでもあるでしょ。「ゑゑゑゑ」とか「じょうゆうさあん」とかじゃだめなの? よりによってこの歌を選ぶのはなぜ? 私はこの歌、嫌い。なんか品がないから。恋愛に慣れていないのに慣れているふりをすると、こんな歌になる。一種の悲劇。

 はい、居酒屋トーク並みの話です。半分本気ですが。


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