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 選者4名は当然「百人」のなかに入る。馬場あき子の「一首」は次の歌。

夜半さめて見れば夜半さえしらじらと桜散りおりとどまらざらん



 永田和宏による解説は、

 花が散るという儚いはずの時間が、結句「とどまらざらん」によって、永遠に続く時間であるかのように思われる。



というもので、なるほどなあと思わせる。

 この歌は古歌の

しののめにおきて見つれば桜花まだ夜をこめて散りにけるかな

  大中臣頼基(『続後拾遺和歌集』)



とほぼ同じ道具立てだが、具体的なイメージを喚起する「しらじらと」、永田さんも注目する「とどまらざん」、に馬場さんの工夫があるのだろう。


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