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 一度だけ、結社みぎわの歌会に誘われて参加したことがある。、二十年以上前の話で、場所は東京駅構内のどこかの喫茶店だった。上野久雄さんがいて、河野小百合さんがいた。このときのことをよく憶えているのは、私の出したつまらない一首を上野さんが褒めてくれたことともう一つ、上野さんの別の話に私には馴染みの三浦半島の地名が多く出てきたからだ。細かい内容はさすがに忘れてしまった。戦時中、入院していた衣笠の病院を抜け出し、安浦まで行ってちょっと酒を飲んだとかいう話だった。軽妙な語り口で、おもしろかった。誤解されると困るが、本当にちょっと飲酒しただけとのことだった。ただ、「安浦は色っぽい街でね」という言葉を記憶している。

 上野さんは1927年、山梨県の生まれの由だが、みぎわのサイト掲載の沢井照江編「上野久雄略年譜」を見ると、

 1941年 14歳 横浜市神奈川区青木町に住む開業医の叔父を頼って転居。


とあり、さらに、

 1944年 17歳 8月、喀血して肺結核の発病を知る。


とある。また、三省堂版『現代短歌大事典』の上野久雄の項には、

 横浜専門学校(現、神奈川大学)を、一九四四(昭19)年に肺結核のため中退。


ともある。私が聞いたのは、つまりこの時期の話だったようだ。


(2019.6.15 記)

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