最新の頁   »   アンソロジー  »  松村正直『戦争の歌』を読む(番外)日露戦争、石上露子
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加

みいくさにこよひ誰が死ぬさびしみと髪ふく風の行方見まもる

  石上露子、『明星』1904年7月号


 佐々木幹郎による評伝『河内望郷歌』(五柳書院、1989年)を高校時代に手に取って以来、石上露子の名は私の心に刻み付けられ、掲出歌も早くから暗唱していたが、その歌碑があることは『戦争の歌』を読んで初めて知った。ということで富田林まで出掛けて、実物を見てきました!

DSCN1753.jpg

 碑の前に雑草が生い茂って、字が読みにくい。それほどきちんと管理はされていない感じ。左横に説明文を刻んだ碑も並び、そこに

 この戦いに大阪第四師団が参加、富田林及びその周辺の村落にも多くの戦死者を出した。この時、戦死者とその遺族の身の上を按じ、国の行末を思い、言い知れぬ深い不安と悲しみにおそわれて詠まれた……


などとある。露子の唯一の歌碑になぜこの一首が選ばれたのか、やや不思議に思っていたのだが、地域の慰霊碑としての意味もいくらか兼ねているのかも知れない。

DSCN1724.jpg

DSCN1736.jpg

 こちらは歌碑が立つ本町公園から徒歩数分のところにある露子の生家(国の重要文化財、旧杉山家住宅)。裕福な造り酒屋だったという。この界隈は、国が重要伝統的建造物群保存地区に指定している。私が訪れた週末はちょうど「じないまち雛めぐり」というイベントが開かれ、よく賑わっていた。


(2019.3.10 記)

関連記事
NEXT Entry
川野芽生「うつくしい顔」について
NEW Topics
阿木津英の菱川善夫批判について(2)
阿木津英の菱川善夫批判について(1)
国道16号安浦付近の思い出(2)
国道16号安浦付近の思い出(1)
秋分の日の電車にて その2
秋分の日の電車にて
松村正直『戦争の歌』を読む(9)日中戦争、山口茂吉
山中智恵子の一首とともに
松村正直『戦争の歌』を読む(8)日中戦争、穂積忠
瀬戸夏子選「花のうた 二〇〇首」を楽しむ
コメント
Trackback
コメントを書く
 管理者にだけ表示を許可する
ブログ内検索
和爾猫より

和爾猫

Author:和爾猫
-
主に近現代の短歌について調べています。
同じ趣味の方がいらしたらうれしいです。

情報のご教示などいただけたら、
さらにうれしいです!

検索フォーム
最新トラックバック
QRコード
QR

CALENDaR 123456789101112131415161718192021222324252627282930