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 考えられる可能性はただ一つ、篠の記憶違いである。ブラックリストに類するものを閲覧し、そこに前川佐美雄の名を発見した件と、1963年に内務省警保局の資料を入手した件とは、とくに関係がないのだろう。

 リストをめぐる篠の発言の根拠は何か、結局分からない。篠はいつ、どこで、何を見たのか。


     §


 『現代短歌』7月号で篠と対談し、発言を引き出したのは吉川宏志である。篠に対して、吉川が問い合わせをしてくれないものだろうか。さらに、その結果については、『現代短歌』が掲載頁を提供してくれないだろうか。対談相手にも、対談の掲載誌にも、それくらいの責任はあるはずだ。

 また、吉川や『現代短歌』編集部が本心から篠の話に興味を持っているのであれば、その根拠が気になるだろうし、きっと篠に質問したいだろうと思う。

 ともかく、問題のリストが存在したことの確認は、現時点では取れていないと言わざるを得ない。斎藤瀏はことさらに虚偽を書き連ねるような人物ではなさそうであるし、ありもしないリストをあったと言う理由もないはずなので、私はリストの存在を積極的に否定しようとは思わない。ただ、それがかつて確かにあり、こんな内容だったと言い切るには、まだ証拠が不十分なのである。


(2017.8.13 記)

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