最新の頁   »   短歌一般  »  ほろびしものはなつかしきかな(追記その2)
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 前の前の記事、前の記事を書いた後に、『諸説近代秀歌鑑賞』(岩城之徳監修・藤岡武雄編著、桜楓社、1981)でこの歌の先行文献を見てみる。こういう作業は当然書く前にするもので、どうもいけない。ネット上ではよくもわるくも、軽い発言をしてしまう。

 さて、同書の該当の項は木俣修、森脇一夫、本林勝夫、佐佐木幸綱、長谷川銀作、大悟法利雄といった人たちの文章を引いているが、とくに「なつかしき」に注目するようなものはなく、どれもただ「なつかしい」と解している。要するに、一語の解釈としては現代語の「なつかしい」と同じ意味で取っているのだろう。

 こうしてみると、田中教子さんの一文は通説に従ったもので、田中さんの名をあげるにしても、そのことに言及すべきだったと思う。


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