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 『原牛』が出たとき、その評判の高さを聞いて、普通だったら買うじゃない。それなのに、「私にも一冊ください」って葛原さんに手紙を書いたの。そうしたら、ちゃんと葛原さんが名前を入れて送ってくださったの。でも、そのとき三十歳だった私にはこれを読みこなす力がおそらくなかったんだと思う。



 尾崎左永子・安永蕗子との鼎談「葛原妙子の超感覚の世界」(『短歌』1992.9)における馬場あき子の言葉。

 読みたい本は買って読むのがよいと思う。一方で、葛原の示した古き良き礼節が慕わしい。


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