最新の頁   »   柴生田稔  »  柴生田稔『春山』初版本の自主規制(3)
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 前の記事で書き漏らしたが、「今夜なほくちびるふれし」の初出は『アララギ』1932年8月号。

 この一首、および「借金に苦しむ」「日本刀をサーベルに」の二首のいずれも、初出のときと一字一句同じままで『春山』改版本に収められた。『春山』初版本への「収録を見合せた」という著者の言葉が正確に事実を伝えていること、とりわけ後の二首の反軍風の内容が間違いなく1932年当時からのものであって、戦後の改作ではないということを一応確認しておこう。


(続く)


(2016.10.3 記)

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