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 松平修文の伝えるところによれば、大野誠夫は葛原妙子の歌について「つまらない遊び」と評していたという。

 私は大野さんに十五年師事しましたが、はじめの十年はまことにいい関係だったんです。でも途中から大野さんは少し変わってきて、年齢的なこともあったのでしょうが、写実派みたいな要素が強くなりました。(略)前衛短歌の悪口もしょっちゅう言うし。あるとき、私が思いついて葛原妙子の勉強会をしたら怒りだして、あんなつまらない遊びのどこがいいんだって言うんです。  (久々湊盈子インタビュー集『歌の架橋Ⅱ』砂子屋書房、2015年10月、241頁)


 先頃、近所の古書店で大野誠夫の1956(昭和31)年の歌集『胡桃の枝の下』を見付けて購入した。葛原妙子宛の献呈署名本だった。大野が葛原の歌に関心を持っていたことを示す一つの資料だと私は思った。だから、松平の証言はちょっと意外な感じだ。

 三省堂版『現代短歌大事典』の松平修文の項によれば、大野に松平が師事したのは1968年から84年まで。大野が葛原の歌を批判したのは70年代末から80年代初めにかけての時期ということになる。松平の言うとおり、大野はあるときから「変わった」のだろうか。


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(2016.9.12 記)

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