最新の頁   »   葛原妙子  »  葛原妙子『原牛』の衍字(追記その2)
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 筑摩書房版『現代短歌全集』は各歌集の初刊本を集めたもので、第14巻(1981)所収の『原牛』も当然初刊本の本文を採っている。しかし、例の1首だけは三一書房版と同形(唐突にわれのきたりし高原に青樅匂ふ さびしくありける)である。

 この本が刊行されたとき、葛原本人はまだ健在。推測するに、初刊本の本文を不審に思った編者が葛原に問い合わせ、葛原は三一書房版の本文を教えた、ということだろう。編者の手元にあった初刊本には、誤植訂正の紙が挟み込まれていなかったと見える。


(2013.11.12 記)

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