a. 大隈言道『草径集』
閑居松子落
めのまへにひとつ落たる松のみのさらにもおちずくるゝけふかな
b. 会津八一「武蔵野だより」(1923 大正12)
懐君属秋夜 散歩詠涼天
山空松子落 幽人応未眠
裏山の地(つち)に響きて松の実のこぼるゝ宵を君寝(い)ぬべしや
c. 会津八一『南京新唱』(1924 大正13)
たちいでゝとゞろととざす金堂のとびらのおとにくるゝけふかな
memo
・「松子落」は韋応物の詩(山空松子落……)に初出の言い回しであるらしい。
・「閑居松子落」という題は韋応物の詩をふまえたものだろう。
・『会津八一全集』には言道への言及なし。
・『万葉集』および二十一代集に「くるるけふかな」という句なし。
・『子規全集』の用例は未調査。
閑居松子落
めのまへにひとつ落たる松のみのさらにもおちずくるゝけふかな
b. 会津八一「武蔵野だより」(1923 大正12)
懐君属秋夜 散歩詠涼天
山空松子落 幽人応未眠
裏山の地(つち)に響きて松の実のこぼるゝ宵を君寝(い)ぬべしや
c. 会津八一『南京新唱』(1924 大正13)
たちいでゝとゞろととざす金堂のとびらのおとにくるゝけふかな
memo
・「松子落」は韋応物の詩(山空松子落……)に初出の言い回しであるらしい。
・「閑居松子落」という題は韋応物の詩をふまえたものだろう。
・『会津八一全集』には言道への言及なし。
・『万葉集』および二十一代集に「くるるけふかな」という句なし。
・『子規全集』の用例は未調査。
NEXT Entry
NEW Topics