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 ついでにもう一言。二・二六事件を題材にした「濁流」について、篠さんは

  『日本短歌』1937年1月号

を初出と見做しているが、私の調査では、これは初出ではない。それより早い、

  『現代代表女流年刊歌集』第二輯(1936年12月)

に「濁流」と題する歌篇が掲載されていることを、私はすでに報告している(共著『殺しの短歌史』水声社、2010年)。篠さん、読んでくださっていないのですね。


     §


 斎藤史の父で陸軍の第十一旅団長だった瀏は、済南事件の後、予備役に編入された。このことについて、篠さんが「不運な扱いを受ける」と記しているのが印象的だ。篠さんの今回の文章は全体的に史に寄り添うような書き方になっているが、ここに限っては、自身の政治信条と歴史認識から「不当な扱い」とは書けなかったのだろう。


(2014.11.2 記)

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