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 それにしても、「柘榴を食ひて死にたり」とは?

 川野里子さんは、
 

 柘榴を咽に詰まらせて窒息した……

   (明治書院版『名歌名句大事典』658頁)



と断定するが、これは歌の語句から想像される死に方の一例に過ぎない。塚本邦雄「倨傲なるべし:葛原妙子論」(『短歌』1992年9月)は先行テキストとして斎藤茂吉の一首、
 

むらさきの葡萄のたねはとほき世のアナクレオンの咽を塞ぎき


  『寒雲』1940年


を引用していた。川野さんはその影響を強く受け過ぎていると思う。


(2014.10.14 記)

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