最新の頁   »   短歌一般  »  『率』4号を読む(3)藪内亮輔その2
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青鷺つて青くないから心地よくこはれてからがほんとのあなた


  藪内亮輔


 大学時代に有職故実の授業で、「白馬節会」と書いてアオウマノセチエと読む、と知って「ホォ」と思ったものだ。ただ、これも元々の中国の行事では実際に青毛の馬を引いていたらしい。

 この青というのは現代人が思い浮かべる三原色の一つのことではなく、黒みを帯びた白とか白みを帯びた黒とかのことで、万葉集に出てくる「青雲」も薄い灰色の雲とされる。(そういえば、関係があるのかないのか知らないが、ロシアンブルーのブルーも灰色。)

 青鷺の青も同じ色合いを指す。だから青鷺は正真正銘、「青い」のである。

 しかし、掲出歌の「青鷺つて青くないから」の場合は、その内容のドウデモイイところにこそ一首の命があると思った。作者の意図は違うかも知れないが、私はこの「青鷺つて青くないから」を「あなた」の睦言として、一首全体を同衾の図として読んだ。


(2014.10.11 記)

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