最新の頁   »   会津八一  »  『塔事典』を読む(2)高安国世の会津八一論など
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 巻末「塔短歌会年表」の「主要記事」欄が詳細で、まことにありがたい。私は以前、会津八一の関係文献目録をまとめたことがあるが、『塔』1981年5月号に高安国世の講演記録「『あかきくちびる』など:会津八一の歌」が掲載されていることは、この年表を見るまで知らなかった。目録の補遺の部にこれも追加しておかなければ。


     §


 同じ年表の2010年の「主要記事」欄にある、
 

「健吉と赤彦—初期の交わりに見る運命的な出合い」藤原勇次



の「健吉」は当然「憲吉」の誤りだろう。同年の動向欄には、
 

五月 永田和宏『日和』が山本健吉文学賞



とあるが、塔事務所のパソコンがその「健吉」の漢字変換を学習してしまったものか。なお、本編の「中村憲吉の文学風土」の項(174頁)で、藤原氏が2008年に青磁社から『評伝中村憲吉』を出版していることを初めて知った。ぜひ読みたい。


     §


 上記「中村憲吉の文学風土」の一つ前の項「中西泰子」に、
 

 ニューヨークに戦前から住む日系人に、精力的かつ根気よくインタビューを重ね、貴重な活字資料として「母国は遠く」を残したが、残念ながら未完となった。



とあるが、「活字」なのに「未完」とはどういうことだろうか。もしテキストデータになっているという意味なら、なんとかウェブ上で公開できないものだろうか。


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コメント
56
校正の時も「未完」ではなく「未刊」ではないかという話が出たのですが、確認したところ、完成することなく亡くなったという意味でした。原稿自体はご遺族の方がお持ちとのこと。ただし、今のところ出版や公開はされていません。


58
コメントありがとうございます!「貴重な」から「未完となった。」までは、やや明瞭さを欠く記述だったかもしれませんね。

ニューヨーク在住日系人のインタビュー集、おもしろそうなのに、未発表のままというのは残念ですね。

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