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 栗木京子さんの「二十歳の譜」五十首が角川短歌賞の次点になったのは1975年で、選考委員は岡野弘彦・片山貞美・田谷鋭・長沢一作・武川忠一だった。「観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日我には一生」はこの五十首中の一首だが、選考座談会の記録を読むと、この歌に触れているのは田谷だけだ。
 

田谷 (略)これもリズムには乗っているけれども、やはり大柄で粗い歌です。しかし、こういう歌もこの人を含めて、いまの時代の人が歌わなかったらうたう人がいないんじゃないかという気がします。



 これがその発言で、まず好意的だが、同時に「粗い」と批判してもいる。そして、他の選考委員は言及すらしていないのである。有名歌も、初めから高い評価を得たわけではなかった。
  

岡野 (略)二十歳にしては少しおくてのような気がするんです。



 これは五十首全体への評価だが、世代間のギャップが窺えておもしろい。



(2014.4.27 記)

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