最新の頁   »  2015年08月16日
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 『短歌研究』『日本短歌』二誌へのGHQ検閲を初めて言論統制の問題として位置付けたのは、内野光子「占領期における言論統制」(『ポトナム』1973年9月号。後に『短歌と天皇制』風媒社、1988年、に収録)。

 同じテーマを取り上げるにあたって初めてプランゲ文庫の検閲文書等を参照したのは、碓田のぼる『占領軍検閲と戦後短歌:続評伝・渡辺順三』(かもがわ出版、2001年)。

 これらの先行研究の存在を三枝が知らないはずはないが、『「短歌研究」戦後復刊号を読む』には内野の名も碓田の名も出てこない。先行研究を踏まえて自分の研究を進めること、また先行研究との比較から自分の研究の価値を測ることをしないのは、なぜだろう。研究成果の剽窃と思われかねないようなことをするのは、なぜだろう。


     §


 なお、私も以前「検閲と自己規制の間:「日本短歌」昭和二十年九月号の発禁処分をめぐって」という論文を書いたことがある(『現代短歌研究』2集、2003年6月)。また、当ブログにも『短歌研究』1945年9月号の一部削除処分に触れた文章を載せている(2013年10月22日付)。これらは単行本に収録されたものでもないので、三枝の視野には入っていないと思う。


     §


(続く)


(2015.8.16 記)

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Author:和爾猫
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